地震の発生源】 【安全神話の崩壊
★【大地震の周期説】 【耐震建築への対策
日頃の心がけ
 

焼土化した長田地区

大地震の周期説

 1923年(大正12)9月1日の昼に起きた関東大震災はM7.9 、死者14万余人、家屋の大火災によって東京周辺は焦土となりました。

 当時、この関東大震災を予知する地震学者がおりました。その学者は東京帝国大の今村明恒博士。今村博士は地震周期説を唱えましたが、先輩である大森房吉博士が「地震は同一地点では再び起こらない。根拠なき学説で、いたずらに市民の恐怖を煽るもの」と一蹴。その8年後、予知したように小田原沖を震源とする関東大震災が起きたのでした。

 地震直後、外国から帰国した大森博士は地震周期説を認め、彼の地震研究学者としての権威は地に落ち、失意の内に亡くなりました。

 以来、地震周期の研究が続き、河角廣博士が地震調査統計から69年(±13年)周期説を、さらに宇佐美龍夫博士が73年(±0.9 年)周期説を発表し、プレートの地殻変動が及ぼす周期説が定着するようになりました。

 首都圏に起きる大地震の周期は、河角説では2005年までに起き、宇佐美説ではすでに過ぎています。周期説を信ずるとすれば、何時大地震が起きても不思議ではないでしょう。「大地震は本当にやって来るのか!」と言うよりも、必ず来ることを前提に地震対策、耐震改修に心掛けることが第一ではないでしょうか。