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QCC ニュース (2003年2月5日号)
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一級建築士の最終合格率2年続けて低下
2002年の合格者は3,733人、6.4%の狭き門
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一級建築士(学科・設計製図)の最終合格者は2000年までは、毎年7,000人前後で推移してきたが、この2年の合格率が著しく低下してきている。02年10月に実施した一級建築士(設計製図試験)の合格者は3,733人で、合格率は6.4%と前年を0.5ポイント下回る結果となった。00年までの合格率は毎年11.5%前後で推移してきたが、01年に6.9%と急落し、02年さらに落ち込んだ。
一方、7月に実施した学科試験は、受験者5万3,908人に対して、合格者は5,716人の10.6%。この合格率も、例年に比べて平均点が著しく低かったため、合格基準点を引き下げる補正を行っての合格比率である。学科試験合格率は毎年18%前後で推移してきたが、設計製図試験同様01年に12.7%に急落し、02年はさらに2.1ポイ
ント下回った。
合格者の平均年齢は30.2歳。職業別では建設業が40. 8%と最も多く、設計事務所27.9%、プレハブ住宅10.6 %、官公庁など6.9%と続く。職種別では建築設計41.1
%、現場管理25.2%、工事監理7.4%、構造設計4.4 %と続く。また、女性の合格者は18.6%で、僅かながら増加した。
国土交通省建築指導課は「合格者数を引き下げる意図はない」「一級建築士に必要な知識や思考力は本質的には変わらない。したがって、絶対基準の導入前の試験と比べて難易度を上げる必要もない」と言っている。試験関係者は、受験者のレベルが下がっているとは思っていないが、試験勉強の方法が必ずしも適切とは言えない傾向と指摘している。分かりやすく解説すれば、丸暗記するような勉強では、最近の
法改正に絡んだ問題に対応できないと言うことである。
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相次ぐ設計事務所・ゼネコンの中国進出
都市再開発など巨大プロジェクトの国際コンペが引き金に
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日本の製造業が競って中国に生産拠点を移している。国内産業の空洞化を憂う声もかき消される勢いになっている。「中 国は1億人の先進国民と12億人の途上国民が混在する国」と言われている。人件費20分の1と、1億人の購買力を持つ巨大マーケットとが魅力になっている。
日本の大手・準大手ゼネコンは国内需要の低迷もあって、海外受注の拡大策を講じている。中でも中国の潜在需要は他のアジア諸国にないものがあるのと世界貿易機関(WTO)に加盟
で、100%外資法人が認められこともあり、より積極的な進出になっている。
一方、建築設計業界も国内需要の大幅な減少に伴い、大手設計事務所の中国国際コンペを足掛りにした中国進出が目覚しい。日本と異なり、都市再開発や国際空港、高層集合住宅などの巨大プロジェクトが2、3年で計画・着工するお国柄もあって、蓄積されたノウハウを中国で生かすことになる。
2008年のオリンピック開催に向けて、東京オリンピックの何倍もの建設ラッシュが続いている。商都・上海は月毎に変貌すると言われるほど変貌著しい。日本のゼネコン、設計事務所がその需要に貢献し、中国の建設技術移転と技術交流が盛んになるためには、技術者・技能者の派遣・指導と新たな副資材供給の需要も生まれるであろう。
「中国経済はバブル真っ最中」と指摘する向きもあるが、10年の万国博は続くとみるのが一般的である。すでに中国資本が優れ技術、ノウハウを擁する日本の中小企業に投資するといった現象さえ現れている。中国と日本は双方を補いながら、より密接な関係に発展していく中にあって、進出した設計事務所・ゼネコンが中国に根を下ろし、現地法人になるよう期待したい。
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上海森ビル(上海国際金融センター)2007年竣工で最終調整
上海超高層街に世界一の高さ(101階、高さ492メートル)に
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上海市浦東新区は超高層ビルが林立する新副都心である。 この中心地が陸家嘴金融貿易区で、その中心に中国最高の高さを誇るジン・マオ・ビル(高さ421メートル、地上88階建て、世界3位)が98年に完成している。
このジン・マオ・ビルの隣りに位置するZ4地区に森ビル(東京 ・港区、森稔社長)の子会社フォーレストオーバーシーズが中心に金融・保険・商社など36社による現地法人「上海環球金融中
心有限公司」が世界一の高さの超高層ビル「上海環球金融中心」(上海国際金融センター、通称=上海森ビル)を07年完成で建設計画している。
建設概要は敷地面積約3万平方メートルに地下3階・地上10 1階建て、高さ492メートル、延べ床面積約38万平方メートル。 意匠設計はコーン・ペダーセン・フォクス(KPF)・森ビル設計部。
構造設計はロバートソンである。施工会社は未定だ。現在は中国設計院との細部にわたる設計協議が行われている。
基準平面図は長方形のダブルチューブ構造で、上層部にしたがって矩形になりる。対角に巨大H形を抱き合わせせたSRC造 の柱に屋外エレベーターが2基づつ設置される。頂上部は直径
50メートルのガラス張り構造の穴に、観覧車が配置されるユニークな建築物になる。
現在、世界一の超高層ビルはマレーシアのクアラルンプール 市に建つ「ペトロナスタワー」の452メートルだが、このビルは鉄塔の高さも含めてのもので、上海森ビルが完成すれば世界一の高さになるが、韓国・ソウル市と中国・大連市が超高層ビル建設計画があり、上海森ビルの世界一は予断が許せない。したがって、巷間では500メートルを超えるのではと言った話まで出て
いるが、真相は定かではない。
森ビルは4月25日、グランドオープンする「六本木ヒルズ」に次いで、安藤忠雄氏設計による旧同潤会アパート「青山地区再開 発計画」など相次いで計画しているが、同社設計部は昨年から上海森ビル(通称)の着工に向けフル回転になっている。
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大塚女子アパート解体問題が
一般紙・テレビで取上げられる
保存の価値を巡って、設計団体を巻き込み議論紛糾
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前号で紹介した旧同潤会大塚女子アパートメントの解体反対は一般紙やテレビ報道に移ってきた。作家の戸川昌子氏が「私が住
んでいただけでなく、歴史的にも貴重な建築物。石原さん観ていますか」とテレビで訴えている。当の石原都知事は「都の財政事情も あるが、都市の真ん中に残す建物としては問題もある」と予定通り。
正田家の塩川財務大臣と同じ波長のようだ。
都はそれでも譲歩し、アパートの一部を保存する計画も提示しているが、建築団体や保存を支援する関係者は反対している。このままでは、予定通り3月から解体工事に着手することになるが、外
観を見る限りでは保存するほどの価値が感じられない。ちなみに建築設計の大家が匿名を条件に語ったところでは、「石原知事の論 理が正論。歴史的な建築物と言うが、もっと残して欲しい建物がどんどん無くなっている。保存では豊郷小学校は耐震改修で充分使えるが、大塚女子アパートは保存の理由に「戦前にできた唯一の女子専用アパート」と言うが、そうした理由が通るとは思えない(立地価値と比べ)さして貴重な建築物ではない」と言うが、読者の皆さんの判断はどうでしょうか!
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