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デフレ、低金利であっても一向に建築需要は好転しない。中でも高層・超高層の鉄骨建築のウエートが減少著しい。建築工事費高だけでなく、品質管理が厳しいことから設計・施工技術者が敬遠することと強高度コンクリートの出現もあって、鉄骨建築は厳しい状況におかれている。
そうした状況下にあって、鉄骨材料の鋼材、副資材の値上がりが鉄骨製作業者(ファブリケーター)を直撃している。鋼材の国内需要は横ばいながら中国を出頭に東アジア諸国の鋼材需要に応え、この数年にわたって粗鋼生産量1億トンを超えている。鋼材メーカーの国内価格の値上げには強気に出ている。
建築鉄骨専門のメールマガジン『鉄骨NEWS』3月1日付の社説 <鉄鋼メーカーの2極化の波に呑み込まれる恐れあり> が興味深いので、要旨を紹介する。
鉄鋼2極化の波に呑み込まれる恐れあり
あっという間に鋼材価格が上がって、ファブリケーターの悲鳴が聞こえてくるようである。鋼材に加え、溶接ワイヤ、ハイテンションボルトなど4月以降に値上げが待ち構えている。
鉄鋼の材料は「鋼湯」である。鉄鋼メーカーは採算のいいものへこの鋼湯を配分し、採算の悪いものは削減する。採算の悪い鉄骨向け鋼材の鋼湯はカットされ、価格値上げをファブリケーター業界に要請する。
鉄鋼大手は周知の通り、新日本製鉄、住友金属工業、神戸製鋼のグループと、NKK、川崎製鉄のJFEグループへ2極化したが、この数年で鉄鋼5社の販売競争が鋼材価格の低迷を招いたが、2極化になっても競争は残るものの5社時代とは様相が大きく異なるだろう。
例えば鉄骨工事を進める上で鋼材入手に手間取り工事への影響も懸念されよう。工期優先のため鋼材値上げを呑み材料を手に入れることになる。そこで、鉄鋼メーカーのペースになる。不況下、需要減の中でファブリケーターは大きなコストアップ要因を抱えた。
鉄鋼の2極化は、副資材メーカーなど系列会社をも呑み込んでますます集約化するだろう。なんと言っても鋼材がなければ鉄骨は製作できないし、その納期が3カ月もそれ以上もかかるとなると、材料手配のスケジュールを根底から見直す必要に迫られる。鉄骨単価を上げるしか2極化への対応策はない。
鉄骨ニュースのURLは
http://www.tekotsu-news.jp
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