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公共建築物の入札には、一般競争入札と指名競争入札に分かれる。入札となれば、談合問題が取り沙汰されるが、最低制限価格が無いためにとんでもない低い入札額で契約するといった問題が起きている。その話題の入札は、東京都目黒区の碑(いしぶみ)小学校校舎改築等工事基本構想・基本設計業務の指名入札である。
東京都目黒区は7月17日、同区碑文谷1−18−2の碑小学校校舎改築等基本設計業務を10万円(税別)で桑波田建築設計事務所(目黒区)に委託・契約した。この入札には地元設計事務所など10者が応札したが、最低10万円の異例の低さになったため、保留にしたが、同区契約課・施設課と桑波田建築設計事務所双方によるヒヤリングの結果、契約履行が可能と判断し、契約に至ったもの。
入札は、最高2,200万円から10万円で、2番札も100万円と低価格だったが、それでも10倍の開きがあった。目黒区の設計業務に最低制限価格制度、低入札価格調査制度を導入していないために起きた問題であるが、今回のケースを受け、最低制限価格制度などの導入については、桑波田建築設計の履行状況をみてから判断する方針という。
碑小学校の改築規模は、延べ床面積8,000〜9,000平方メートルの校舎建築に、プール、サービス事務所なども一体的に施設に取り込むもので、基本構想・基本設計の納期は本年度末まで。04年度に予定している実施設計委託は「基本設計業者との随意契約になるかは履行状況を確認してから契約方法を検討する」と慎重な姿勢をとっている。なお、建築工期は05年度着工し、06年度完成を予定している。
入札に参加した設計事務所の構造設計担当者は「2,000万円前後が妥当な入札額。目黒区は、業務履行のヒヤリングするぐらいなら指名入札業者に参加させるべきではない。実施設計業務は随時契約ではなく新たに入札すべきだが、基本設計は実施設計に与える影響は大きいので、基本設計内容次第では混乱するだろう。いずれにしても行政の怠慢と言われても仕方ない」と談合とは別に、最低制限価格の無い入札に対する批判の声にどのように応えるのか。
基本構想・基本設計委託業務の入札参加者と応札額は次の通り(五十音順)。
▽奥野設計=700万円 ▽梶建築設計事務所=1,950万円 ▽桂設計=1,380万円 ▽共同設計東京事務所=690万円 ▽桑波田建築事務所=10万円 ▽相和技術研究所=950万円 ▽東急設計コンサルタント=980万円 ▽八千代都市建築設計=1,700万円 ▽山下設計=2,200万円 ▽横河建築設計事務所=100万円。
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