QCC ニュース (2003年10月5日号)
 
     
  バックナンバーを読む>>  
   

建築耐震設計者連合会解散し、耐震総合安全機構を設立
年内NPO認証法人化、3年後300名の組織を目指す

 

 

  日本建築家協会、日本建築構造技術者協会、建築設備技術者協会の会員有志が集まって96年7月に設立した建築耐震設計者連合会(略称JARAC)が9月1日、臨時総会を開き、同連合会を発展的に解散し、新たに「耐震総合安全機構」(略称:JASO、会長:中田準一理事長)を設立し、特定非営利活動(NPO)法人の設立認証を内閣府に申請した。早ければ年内にも認証取得される模様。なお、JARAC会員は新機構に移行される。
  新機構の事業計画は、▽講演会やセミナー、見学会の開催▽専門技術者の講師派遣▽総合安全指針の作成▽総合安全指針の評価、判定▽企業の製品開発、技術開発の支援▽震災時の応急対応者の要請▽不動産証券化に伴う建物の鑑定・評価――など。
  新機構の設立趣旨は「それぞれの専門家が同じテーブルに着いて専門領域の垣根を越えた交流を行い、地震災害時における安全確保のための総合的かつ具体的な方策の検討と提言をする」とし、また「われわれの活動は、都市と建築の耐震に対する認識の啓蒙運動であるとともに、被災時における最善の対処方法を具体的に提案し、行動することによって、安全で心地よい都市環境をつくる」としている。なお、新機構の個人会員は80名、法人会員16者だが、3年後に個人会員300名をめざしている。

   耐震総合安全機構
   事務局:東京都渋谷区神宮前2−3−18 JIA館4階
   TEL:03−3405−9829 FAX:03−3405−9894
   URL:http://www.jaso.jp

 
 
   
 

8月の首都圏マンション発売実績以前好調
5,493戸で、2年連続の最多、前年比11.4%増

=不動産経済研究所調べ=

 

 

  不動産経済研究所調査による8月の首都圏マンション市場動向は、発売戸数は5,493戸(前年同月比16.5%増)と、8月としては2年連続で過去最多を記録し、初めて5,000戸を突破した。契約率は81.6%(同3.1ポイント増)と3ヵ月連続で80%を超えた。3ヵ月連続の80%超えは4年ぶりである。
  1当たりの販売価格は4,224万円(同11.4%増)、1平方メートル当たりの単価は54万1,000円(9.3%)に上昇した。価格上昇しているのは東京都区部の物件が多いことが要因で、今後は都市型ワンルームマンションの増加によって価格単価の影響がでてくる可能性もある。
  販売在庫数は8,237戸と前月末比で599戸減少した。また、6月の超高層マンション物件は16棟、606戸で、契約率95.9%と好調さを維持している。9月の発売戸数は8,000戸前後の見込みで、以前好調な推移を予測している。
  なお、近畿圏も1,772戸(同17.2%)と10ヵ月ぶりに前年を上回った。

 
 
   

無耐火被覆CFT柱で初の大臣認定を取得
倉庫内の有効スペース拡大

=竹中工務店=

 

 

  竹中工務店は、倉庫などの有効スペースを拡大できる無耐火被覆CFT(コンクリート充填鋼管)柱を開発し、CFT柱による無耐火被覆では日本初の国土交通省大臣認定(1時間耐火)を取得した。同柱を用いた場合は、耐火設計を行わずに一般の建築確認だけでプロジェクトに適用することができ、設計・許認可申請期間の迅速化、施工の工期短縮が図れる。
  鋼管のみの柱の場合、柱周りを火炎にさらされると鋼管強度を失うが、鋼管内部にコンクリート充填(CFT構造)をすると耐力性能を発揮する。このCFT柱が耐火認定されなかったのは、部材の耐火性能を鋼材温度で評価していたため、鋼管が早期に高温に達するため耐火性能を適切に評価されなかった。建築基準法改正で性能規定が導入されたのを受け、試験の基準が鋼材の温度または耐力と改められ、耐力評価による無耐火被覆CFT柱の耐火構造認定取得が可能となった。
  CFT柱の耐火性能を高めるには、コンクリートの耐力の割合を大きくすることが有効であるため、竹中工務店は1平方沒魔スり400N(ニュートン)級の薄肉円形鋼管を採用し、柱内のコンクリート耐力の割合を大きくするとともに、螺旋状に加工したせん断補強筋をスパイラルフープで拘束させて耐力の増大を図り、1時間の耐火性能を確保した。   
  同社は無耐火被覆CFT柱を、これまで多くの実績がある物流倉庫架構システムと組み合わせて提案していく一方、さらに高層建築など一般建築向けの無耐火被覆CFT柱構法の研究を進めるとしている。

 
 
   
「告示1464号の対応と課題」でパネルディスカション開催
11月18日 東京・中央区の鉄鋼会館

=サンプリング会=

 

 

  鉄骨建築物に関係する技術者で構成するサンプリング会(会長=矢部喜堂・清水建設技術研究所副所長)は、11月18日午後1時から3時半の予定で、東京・中央区の鉄鋼会館で「告示第1464号への対応と課題」をテーマにパネルディスカションを開催する。
  建築基準法が改定され、建築鉄骨では旧建設省告示第1464号に対するマニュアルが整備され、その運用が今年8月1日から開始された。本企画は一般の人びとを対象に、鉄骨建築にかかわる分野・企業が具体的にどのように対応し、また、どんな課題や問題に直面しているかを討論するもの。
  パネリストは、東京都市計画局の春原匡利・専門副参事のほか、建築設計事務所、大手建設会社、鉄骨製作会社、鉄骨検査会社の各分野から第一線級の専門技術者が壇上に立ち、それぞれの立場から体験や意見を述べる。
     参加費は無料。問い合わせ・参加申し込みは鋼構造出版。
     電話03・5642・7011まで、定員になり次第締め切り。