QCC ニュース (2003年12月5日号)
 
     
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東京・原宿の大規模留置場建設問題で
収容人員300人に縮小

民間ビル2棟・警察棟・留置場棟の建設計画

 

 

  東京都が日本社会事業大学跡地(東京都渋谷区神宮前)に建設計画している大規模留置場(原宿留置場構想)は、当初の収容人数450人から300人に縮小する見直し案を反対住民に提示している。都はこの提案をギリギリの譲歩案としており、反対住民との合意に向けての最終局面に入った。
  石原慎太郎都知事が強調するように都心における犯罪件数は景気と反比例してうなぎ上りに増えている。各警察署の留置場は超満員で、刑務所は定員を遥かに超えている。特に中国人など不法入国の外国人犯罪が多発し、その事件に触発された日本人(暴力団)犯罪が増えている。警察官の増員計画も必要だが、捕まえた被疑者を留置する場所が必要不可欠である。
  都が計画している大規模留置場は、防災拠点として整備する予定だった土地を使用するもので、敷地面積約2万4,000平方メートルに、原宿警察署の警察棟と民間ビル2棟を一体的に整備する計画。警察棟の建設規模は、警察機能(延べ床面積約2万5,000平方メートル)と災害対策住宅(同5,000平方メートル)を合わせて、延べ3万平方メートル程度を想定している。民間ビルはオフィス部分の延べ床面積を約3万3,000平方メートルとしている。
  都は渋谷区、渋谷区議会、反対住民(原宿大規模留置場建設構想に反対する区民の会)との四者協議会を通じて、収容人員450人を300人規模に縮小する提案を示したが、「450人が300人でも多いことには変わりない」と強硬に反対する意見もあるが、都も収容規模をこれ以上譲歩するのは難しい状況にあり、成り行きに注目される。
  自宅近くのゴミ集積所は反対、町内にできる斎場は反対、区内にできるゴミ焼却場も反対、護送車が通るから留置場反対、何でも反対ではエゴ優先社会になってしまう。地域社会のために協力しょう、公共のために我慢しょう、治安維持のために妥協しょう、と言っ社会に戻さないと(原発問題と同じに)大変なことになる。

 
 
   
 

MM21隣接地区の
「ヨコハマポートサイドA−3街区」を再開発

来年秋から三菱倉庫が3棟、18万平方メートルを建設

 

 

  ヨコハマみなとみらい21地区(MM21)の西に隣接する「ヨコハマポートサイドA−3街区」(横浜市神奈川区金港町)の建設計画が来年秋から着工する。同地は当社の所在地に近く、関心のある建設計画でもある。 
  再開発は三菱倉庫(東京・中央区)で、すでに環境影響評価方法書(三菱所地設計担当)を横浜市に提出済みである。住所は横浜市神奈川区金港1の敷地約1万9,000平方メートルに住宅棟、商業棟、業務棟の3棟を建設する。延べ床面積は約18万1,000平方メートル。

  住宅棟(マンション)は、RC造・一部S造、地上44階建て、延べ床面積約5万3,000平方メートル。住宅約450戸、駐車台数約360台を計画。
     
  商業棟(ショッピング・レストランなど店舗)は、S造、地上5階・一部7階建て、延べ床面積約4万1,500平方メートル、駐車台数約750台の計画。
     
  業務棟(オフィス)は、S造・一部SRC造、地下2階・地上33階建て、延べ床面積約8万6,500平方メートル。駐車台数約240台の計画。

  第1期計画(04年秋〜07年、工期31ヵ月間)で、住宅棟と商業棟を建設する。第2期計画(1期工事完了後の07年〜09年、工期32ヵ月間)で、業務棟を建設する。
  緑化・空地は、住宅棟がタワー形状の採用で敷地内に極力空地を設ける。商業棟と業務棟は3階の位置に人工地盤をつくり、横浜駅東口地区とポートサイド地区を既存のかもね橋、スカイウェイで結ぶ歩道橋通路にする。
  横浜駅東口地区は「横浜そごう」「丸井」を中核に地下商店街、バスターミナル(YCAT)と賑わいをみせている一方、MM21地区への玄関口としての機能を要求されているので、同再開発はその一環としての役割を担うものである。

 
 
   

鋼材価格の値戻し効果で、鉄鋼大手5社業績回復

その余波から鉄骨ファブ業界が苦境に陥る

 

 

  鉄鋼大手5社の03年9月中間決算をみると、鋼材価格の値戻しや中国などアジア向けの輸出が堅調な需要を維持したこともあって、全社の業績は回復してきている。川崎製鐵とNKK(日本鋼管)が統合したJFE、住友金属工業、神戸製鋼所の3社が当期増益になったほか、新日本製鐵、日新製鋼は黒字に転じた。
  新日鉄の業績は、売上高1兆3,369億円(前年同期比6.9%増)、営業利益890億円、経常利益681億円、当期利益367億円。名古屋製鉄所の爆発事故の影響で、50億円の下方修正したものの経常利益では予想よりも81億円多い681億円、当期利益も67億円増の367億円となった。
  統合効果の上がったJFEホールディングスは、売上高1兆1,203億円(同1%減)、営業利益1,099億円、経常利益927億円、当期利益450億円。中間決算前の予測では、経常利益780億円、当期利益330億円が、結果的には927億円、450億円と大幅増になった。この要因は、まず販売量の増加や値戻しの940億円増加とコスト削減で500億円が増益効果に結びついた。
  住友金属の業績は、売上高5,501億円(同7.2%減)、営業利益460億円、経常利益294億円、当期利益155億円。自動車・造船向けの内需の増加に加え、中国など輸出増と海外価格の値上がりが国内の値戻し効果を生んだ。
  神戸製鋼の業績は、売上高5,870億円(同1.7%増)、営業利益420億円、経常利益175億円、当期利益89億円。同社も自動車など内需と輸出増に加え、コスト削減で増益と半導体子会社の株式売却など本業以外事業の見直しが奏功した。
  日新製鋼の業績は、売上高2,214億円(同11.2%増)、営業利益187億円、経常利益135億円、当期利益54億円となっている。
  年間700万トン以上の鋼材使用する建築鉄骨業界は、鋼材費の急激な値戻しにゼネコンとの鉄骨価格調整が追いつかず、逆ザヤ現象で苦境に立たされている。「鋼材費トン当たり1万5,000円から2万円上昇している」とし、中小鉄骨ファブ団体の全国鉄構工業協会が、12月3日、東京・丸ノ内の東京商工会議所ホールで「全国鉄骨業不況突破大会」を開いた。大会の主旨は鉄骨を発注する元請(ゼネコン)に対する鉄骨価格の改善アピールであったが、会場のフロアーでは鉄鋼大手5社中間決算の好調ぶりについて「われわれ中小ファブ業界を踏み台にした利益だ」と、憤然と語る幹部が多かった。

 
 
   

ロンドン中心街に欧州一の超高層ビル計画を承認

レンゾ・ピアノ氏設計で66階・305メートル

 

 

  超高層ビルの高さ競争は、アメリカ・カナダの北米から日本・韓国・マレーシア・中国・台湾の東アジアに移って久しい。一極集中する都市のシンボルとして、経済発展の証しとしての超高層ビルである。
  中世建築の佇まいを残すヨーロッパの都市には超高層ビルは似合わない。ロンドンのテムズ川沿いに開発されたカリーナウォーク地区やパリのディフアンス地区の超高層ビルもさして人気もなく、テナント探しに躍起になっている。
  そのロンドンの中心街にヨーロッパで一番高い超高層ビルの建設計画が、英国政府が承認した。このビルの高さは地上305メートルの66階建ての「ロンドン・ブリッジ・タワー」。完成予定は2009年を予定している。
  同ビルの建設は、民間デベロッパーのセラー・プロパティー・グループを中心とするコンソシャム(企業連合)が2000年に計画していたが、ご多分に漏れず、一部の市民から「景観を損なう」との批判・反対運動があり、環境への影響調査などが長引き、政府の承認が遅れていた。
  設計家は、関西国際空港の設計をしたイタリアのレンゾ・ピアノ氏である。外観は四角錐形状のデザインになる見通しで、総工費は約1,100億円(6億ポンド)と、ちょっと割高な建設費である。