QCC ニュース (2004年6月5日号)
 
     
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大手スーパーマーケット5社、積極出店計画に転ず

イオン、イトーヨーカ堂ともに500億円を超える投資額

 

 

  大手スーパーマーケット(GMS)の売上高が伸び悩んでいる。その要因の一つに大型ショッピングセンターの出現とホームセンターなど大型専門店の全国展開にあるといわれている。
GMSは小売店の駅前商店街をシャッター通り化してきたが、GMSの強さは総合食品から家電など住関連商品、衣料商品に力を注ぎ擬似百貨店化してきたものの、家電・住関連品は家電量販店・ホームセンターに劣り、衣料品は百貨店ほどファション性の高い商品ではなく、中途半端な位置づけになってきている。
  この現況を打破するためイトーヨーカ堂は、百貨店・専門店に近いファション性で価格はリーズナブルであるといった方向に転換し功を奏している。単なる大量販売、低価格商品化では顧客のニーズを掴めないことが分かってきたのである。
  イオン(ジャスコ店)、イトーヨーカ堂は、この3年先をにらんでの新規出店計画を進めている。イオンが前期比47%増の530億円、イトーヨーカ堂が同70%増の590億円の投資額を発表した。この計画の中核に、郊外展開から都心部への進出にある。駅周辺工場跡地再開発や大規模マンション開発と一体に進出するGMSに新たな役割が与えられる期待がある。
  また、西友は小売業世界1位の米国・ウォールマートの資本参加による出店計画、ニチイも投資額を2.5倍にし、投資額に制約のあるダイエーは食品を重点にした出店計画を行うなど大手GMS合計で1,591億円、前期実績を76%上回る投資額になっている。

 
 
   
 

コラム柱とコンクリート杭を一体化して建物支持

低層S造構造に最適な「ダイレクトシーピー構法」
=奥村組=

 

 

  奥村組はこのほど、角形鋼管柱(コラム)と丸形の既製杭を直接接合した杭頭接合法「ダイレクトシーピー構法」を開発し、すでに日本建築センターの基礎構造一般評定を取得している。
同構法は、コラム柱と既製コンクリート杭上部の鋼管コンクリート部に直接埋め込み、双方を一体化し1柱1杭で建物を支持する。これによって、基礎梁、フーチングをなくした設計が可能となり、土木工事に伴う残土など産業廃棄物の削減にもつながるとしている。
  既製杭の外径が450〜1,200ミリ、コラム柱が150〜650ミリの範囲の組み合わせで使用できる。既製コンクリート杭と、その上部の杭鋼管は既製コンクリート杭製作工場で接合した後、埋め込み工法で地中に埋設する。杭を埋設後、コラム柱を通り芯上の規定の高さに設置し、充填コンクリートにより接合部を一体化させる。
  適用範囲は、(1)地階がなく、地上5階建て程度の建物、(2)上部構造がコラム柱で、下部構造が既製コンクリート杭の構造、(3)純ラーメン構造柱の建物に最適としている。
同社は、建築工事の合理的でコスト削減につながる施工法として、S造のショッピングセンター、工場建屋、倉庫・配送センター、低層事務所ビルなどを対象に積極的に進めていく。 

 
 
   

建築学会が初の建築系大学生・大学院生の進路調査を実施

ゼネコン24%・プレハブ15%・設計事務所13%に就職

 

 

  小学生が将来なりたい職業の上位に大工さんがあるものの、高校生の建築系学科に対する人気低迷現象が続いている。中学・高校と成長するにしたがって「物づくりの難しさ」が分かって、敬遠されているのだろうか。学校教育や社会・家庭の影響が左右されているものと思われる。「建築系大学院や研究室が優秀な留学生で占められている」と嘆く教授が多いのも事実である。
日本建築学会は、全国160大学を対象に03年3月の建築系卒業生と大学院修了生の初めての進路調査を行った。調査協力は80大学から8,540人のデータを収集した。
  それによると、学部卒業生の進路は、(1)就職が53%、(2)大学院などへの進学が21%、(3)その他が14%。大学院修了生は、(1)就職が69%、(2)博士課程などへの進学が6%、(3)その他が12%だった。「その他」には就職未定者・フリーター、進学予定者などが含まれている。
  学部・大学院の就職先は、総合建設会社が24%、プレハブ住宅メーカーが15%、設計事務所が13%、専門工事会社が7%、材料・機器メーカーが6%、不動産会社が5%、官公庁が4%、IT関連会社が3%、コンサルタント会社が2%、研究・教育機関が2%の構成比になっている。
  また、職種の構成比を学部・大学院別にみると、学部卒業生では工事管理が31%、建築・インテリア設計が16%の順だったのに対して、大学院修了生では建築・インテリア設計が33%、工事管理19%と逆の順になっている。

 
 
   

都市基盤整備公団が7月1日付で
「独立行政法人都市再生機構」になる

民間事業者の都市再生への業務支援・条件整備に

 

 

  「遠くて・高い共同住宅」と酷評された都市基盤整備公団は、7月1日から独立行政法人として生まれ変わる。新しい組織は「都市再生機構」(アーバン・ルネッサンス・エージェンシー=UR)で、地域振興整備公団の地方都市開発整備部門を統合しての再スタートである。
  略称を「都市機構」とし、「街に、ルネッサンス」をキャッチフレーズに、民間による都市再生への支援や賃貸住宅ストックの管理・有効活用を進めていく、としている。特に、民間の都市再生プロデュサーとして、業務支援・条件整備に重点を置き、大規模工場跡地などの土地利用の転換や民間事業者や地方公共団体などによる再開発事業、建設投資促進など条件整備を推進する。
  新組織では、従来のメーン事業であった、ニュータウン整備や分譲住宅業務、特定公園施設整備事業などを実施せず、既存事業を計画的に完了させることにしている。

 
 
   

東京のオフィス街は再開発・建替えで変貌著しい

都が丸の内・大手町・有楽町を
「しゃれた街並みづくり」条例で支援

 

 

  東京のオフィス街が変わった。再開発による「汐留シオサイト」「品川グランドコモンズ」「品川インターシティー」「品川シーサイトフォレスト」「六本木ヒルズ」のオフィス・ホテルと飲食店・物販店などの商業施設とが一体化した超高層複合ビルが林立するオフィス街が人気を集めている。
かつて一流企業のオフィス街と言えば、東京駅を基点とした半径2キロ圏の丸の内・大手町・銀座・日本橋・虎ノ門・神田周辺であった。そのオフィス街ビルも「丸の内ビルディング」や「COREDO日本橋」を代表するように順次、超高層ビル化しつつある。
  年内に竣工する大規模ビルは、丸の内1丁目1街区開発計画・A街区(東京駅北口一帯)、明治安田生命館街区開発ビル、千代田ファーストビル西館、二番町プロジェクト、汐留住友ビルなどである。
  また、すでに着工している大規模ビルは「東京ミッドタウン」(防衛庁跡地開発)「東京ビル建替え計画」「室町三井新館計画」「秋葉原ダイビル」「東京汐留ビル計画」などが挙げられ、再開発と建替え計画によってオフィス街の変貌著しいものがある。
  一方、東京都は建替え計画の著しい丸の内・大手町・有楽町地区の約119ヘクタールを、首都東京にふさわしく風格のある景観にするため「しゃれた街並みづくり推進条例」に基づく重点地区に指定した。(指定されたのは、千代田区丸の内1〜3丁目、大手町1、2丁目、有楽町1、2丁目、中央区八重洲1、2丁目、銀座1〜4丁目)
  この条例は、歴史や文化などの面で特色があり、景観づくりを一体的に推進する必要がある地区を知事が指定し、住民・地権者・景観デザインの専門家などと景観ガイドラインを定め、活動を支援していく。都はこれまで同制度の重点地区として、赤坂、豊洲地区など6地区を指定している。