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日本鋼構造協会、日本溶接技術センター、AWA認証機構は1月21日、川崎市内の日本溶接技術センター大講堂で「阪神淡路大震災から10年経過して、建築鉄骨技術者が目指すべき真の技術を探す」をテーマに講演と討論が行われ、聴講者130余名が集まった。
講演は、(1)独立行政法人建築技術研究所・山内泰之理事長が「震災の教訓を受けた法改正と実務技術者と技術情報の共有化」(2)京都大学防災研究所教授・兵庫耐震工学研究所・中島正愛センター長が「ノースリッジ地震から11年、兵庫県南部地震から10年−日米の対応の違いについて」(3)日本溶接専門学校・岡本晴仁教授が「鉄骨構造の耐震設計はどこまで進化したか」(4)丸岡義臣技術研究所・丸岡義臣所長が「震災の教訓は鉄骨構造の設計・施工をどう変えたか」(5)千葉大学工学部・森田耕次教授が「将来の鉄骨構造設計の目指すべき方向について」と題して講演した。
山内理事長は、法令における規定の概要では、指定建築材料の規定化、溶接関連規定の厳格化、種々の仕様規定の見直しなど、接合(ボルト・溶接)問題に言及。それに伴い、性能設計法、性能型技術開発、性能型生産・加工・施工管理(総合コントロール)、性能型技術者教育・技能者教育、性能型実務者支援などを提言した。
中島センター長は、米国バークレー滞在中にノースリッジ地震に遭遇し、その後の日米耐震工学の相違などを自身の感想を交え、接合部詳細の違いを指摘。また、日本建築学会04年PD接合小委員会外国関連規準評価検討WGにおける日米比較などを披露した。
岡本教授は、兵庫県南部地震での建築被害の特徴を挙げ、設計上の問題点と損傷や柱梁の破壊などの解析データをもとに耐震安全性向上のための課題を提案した。
丸岡所長は、鉄骨建築の95%を占める中小鉄骨造の標準柱梁溶接接合部形式への提案と題し、鉄骨構造の設計・施工をどう変えたかを、様々な機関での実験データをもって解説した。
森田教授は、建築鋼材と接合技術から熱影響部の靱性、入熱・パス間温度の適正範囲の問題や溶接施工・溶接欠陥に言及し、ウェルドレス接合への挑戦を提唱した。
この後、松崎博彦AWA認証機構会長の司会で、参加者との真摯な質疑応答が行われた。
阪神淡路大震災10年。風化しがちな震災を、建築技術者がその教訓を活かしながら、技術伝承が行うことがこれからも続けていかなければならない。
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