QCC ニュース (2006年8月5日号)
 
     
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森ビルなどの横浜・北仲通北地区(A地区)再開発
56階建て、地上200mの超高層など9棟延べ27平方m

 

 

 150周年に向け、みなとみらい21(MM21)地区の建設計画は日産自動車本社ビル竣工の1年前倒しを含め、超・高層ビルが相次いで着工し、横浜沿岸都市計画が着々と進捗してきている。
 そのMM21地区東側、大岡川の対岸に位置する倉庫・合同庁舎・住宅団地が点在する北仲通北地区再開発(A、B地区)計画のうちA地区の概要がまとまり、来年から既存建物の解体工事に着手される。再開発の事業主体は、『六本木ヒルズ』など都市開発に実績のある森ビル(東京・港区)を中心に、大和地所、UR都市再生機構、帝蚕倉庫、日新によって進められる。
 このほど発表された北仲通北再開発A地区は、横浜市中区北仲通5丁目の約6ヘクタールのうち北側半分(約3ヘクタール)に、文化・商業棟など9棟が建設され、総延べ床面積は約27万2,400平方メートルの規模となる。メインのビルは、高さ約200メートルの「複合棟B」で、地下3階・地上56階建ての、延べ床面積約18万4,000平方メートル。工期は07年から10年の30ヵ月間を予定している。
 建築概要は、複合棟Bの他に、「業務棟」(地下2階・地上11階建・延床面積約1万3,300平方メートル、「複合棟A」(地下3階・地上44階建・延床面積約7万1,000平方メートル)、「文化・商業棟A」(地下2階・地上3階建・延床面積約3,100平方メートル)、「文化・商業棟B」(地下1階・地上4階建・延床面積約1,000平方メートル)などで構成される。複合棟Aには住宅570戸・駐車場540台、複合棟Bは860戸・1,100台収容するなど、文化・商業のほかに住宅・駐車場を設備した「みなと街づくり」になる。
 同再開発建設計画は森ビル・設計部が監理し、設計施工は大手設計・大手ゼネコングループ3組による指名入札が行われ、今秋中に決定する予定。なお、躯体構造については、工期の関係もあり、構造関係者は「CFT柱を含むS造・SRC、一部RC造の公算が高い」と示唆しているが、設計施工グループとの調整次第でRC造のみも考えられる。
 また、同B地区の建設計画は森ビルを中心に進められ、年内にも発表予定。

 
 
   
 

05年度末で54万2,264業者 =国交省発表=
建設業許可業者が50万割れ目前か

 

 

 国土交通省は昨年度末現在の建設業許可業者数が、大臣許可1万0,541業者、知事許可53満1,723業者の合計54万2,264業者と前年度末比で2万0,397業者減少(3.6%減)したと発表した。ピークだった99年度末の60万0,980業者の9割程度になる。
 この背景には、政府の土木など公共投資の大幅な減少と地方の民間建設投資の縮小にあり、新規許可は例年並みの2万0,085業者だが、転廃業・許可失効業者が3年ぶりに4万業者を超えたことが大幅な減少につながった。政府投資・民間投資とも急激に拡大する見込みはなく、50万業者割れも必至の状況と見られる。
 建設業許可の有効期限は、94年12月の建設業法改正で、従来の3年間から5年間に延長され、延長分の2年間が上乗せされる形になっているので、98、99、03、04年の各年度とも前年度を上回る業者数になり、逆に05、06年は前年割れの状況が続くものと思われる。

 
 
   
 


高さ610mの新東京タワーのデザイン監修に
建築家・安藤忠雄、彫刻家・澄川喜一氏を起用

 

 

 東京都墨田区の押上・業平地区に地上デジタル放送用の高さ610メートルの新東京タワーが建設されることが決まったことを受け、事業主体の東武鉄道が出資設立した新会社・新東京タワーは、新タワーのデザイン監修に建築家・安藤忠雄氏と彫刻家・澄川喜一氏を起用すると発表した。
 新タワーは世界一の高さで、新しいランドマークとして観光拠点、東京東部下町地区の活性化の役割も期待されているもので、第一生命経済研究所の経済波及効果についての分析では954億円としている。また、新タワー建設による来訪者は年間300万人と予測している。
 新タワー建設費は約500億円。新東京タワー会社は07年にも共同出資者を募集する一方、基本設計を06年度内に終え、07年度には日建設計による実施設計と施工者選定を行い、08年度に着工し、11年度の完成を目指す。

 
 
   
 


05年度の建設投資は53兆4,600億円(前年比1.8%増)
工場・物流・店舗が9.9%増、製造業が16%増

 

 

 国土交通省が発表した05年度建設投資額は、前年度比1.8%増の53兆4,600億円。この数字は、97年から8年続いて減少していた傾向に歯止めがかかったとみられるが、国交省の見解では06年度は再びマイナスになると予測している。
 05年度建設投資内訳は、政府投資19兆8,800億円(前年比3.1%減)、民間投資が33兆5,700億円(同4.9%増)と高い伸びを示している。この民間投資は大型のオフィスビルや工場・物流施設・ショッピングセンターなどで、9.9%増となっていることが大きな特徴である。
 中でも、工場建設では着工床面積1,413万平方メートルの6.8%増加。ショッピングセンターなど店舗は1,247万平方メートルの9.7%増加となり、4連続で拡大している。また、倉庫・配送センターなど物流施設も16.3%増加と、非住宅投資が顕著な伸びを示している。着工床面積を業界別にみると、製造業が16%増と好調な推移である。
 こうしたこともあって、大手ゼネコンが力を入れているのがシャープ・亀山工場、松下電器産業・尼崎工場、東芝・揖保工場、三菱電機・伊丹工場、SUMCO・伊万里工場など大規模な電子・液晶工場の建屋と設備機器までを一貫受注することで付加価値を付けている。そのためエンジニアリング部門を強化し、立地環境・付帯設備などを含めた提案型建設計画を展開している。
 また、電子デバイス工場の策定支援を伴う建設計画の参画。ある電子メーカーが工場を新設する場合、工場建設予定地の地震発生リスクを過去の実績から予測するとともに、工場規模や生産品目をパソコンに入力すると、生産施設の損害や復旧までの期間などが算定できるソフトまで容易している。こうした営業戦力と建築技術の高度化、工期の短縮化が工場建設需要の拡大を後押ししている(引用文献:日刊工業新聞)。
 一方、昨今の工場建設の特徴として、中規模工場の地上6階、10階建てのビル型工場が増えている。敷地の有効利用もあるが、工場内の完全空調、クリーンルーム化、さらに建築技術の革新もあって、かつての平屋建て平面ラインから昇降設備を活用した立体ライン化し、ビル工場としての機能発揮と生産効率を上げている。
 特に電子部品、食品加工、製薬工場は外見ではオフィスビルのように見えるが、実は立派な製造工場だったという事例が増えている。小屋物と言われていた工場建設に新たな兆候である。