QCC ニュース (2007年4月5日号)
 
     
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「鉄骨構造技術支援協会(SASST)」本格活動へ 
=鉄骨ファブへの技術支援団体=

 

 

 建築系大学教授など学識者、設計・ゼネコン構造技術者による「鉄骨何でも相談」が気軽にできる「建築鉄骨構造支援協会」(SASST)が4月1日に新発足した。
 SASSTは、かつて日本建築学会の「JASS6鉄骨工事」に携わった構造技術者を中心に、鉄骨構造の正しい普及・発展と相互の親睦を図ることを目的に結成されサンプリング会を25年ぶりに改組したファブ技術支援団体。
 鉄骨ファブが、受注物件で設計事務所や建設会社からの無理・難題を押し付けられ困っている場合にSASSTのURLサイトを通し、Eメールで質問し、支援スタッフが署名入りの文書で回答する「リアルタイム回答」や技術コーナーとして「鉄骨Q&A」サイト、さらに会員相互の情報交換の場である「会員広場」サイト、建築材料・副資材などの「技術・商品紹介」サイトなどを設けてファブ支援を行っていく。
 SASSTは中堅・小規模ファブへの門戸を開き、「高い意識を持つ多くのファブを会員になって頂き、技術支援を通じてファブの難題解決で還元する」が主な目的である。
 田中淳夫会長は「SASST構想を話すと、ファブ経営・技術者らは賛意を示してくれた。中小設計事務所や建設会社は鉄骨構造に関する知識が浅く、また古知識で留まっていることもあってファブが苦悩している。どんな問題でも相談できる組織にしたい。また、ファブだけでなく、地方の設計者や建設会社にもメンバーになって頂きたい。設計技術相談などにも応じて行きたい」と、ファブ応援団組織を強調している。
 このほか、国公立大学の名誉教授クラスを中心にした学術会員制度を設け、技術講演や講師派遣・シンポジウム企画などを全国的に展開していき、数年後にはNPO法人化も視野に入れている。

 *建築鉄骨構造技術支援協会のURLサイトは http://www.sasst.jp

 
 
   
 
東京国際空港国際線14施設延べ43万平方メートルに
=第4滑走路2,500メートル3月30日着工=
 

 

 国土交通省は先月30日、東京国際空港(羽田空港)に4本目の滑走路(D滑走路、2,500メートル)建設を開始した。当初計画より約1年遅れての着工となった。完成までおよそ3年かかるためも閣議決定している09年末完成は「工期の短縮を検討しているが、達成目標は厳しい」との見解を示しており、10年10月末の可能性が高まった。
 一方、東京国際空港の国際化に向けた再拡張事業に伴う国際性旅客ターミナルビルなど14施設の建設が7月から本格化する。いよいよ首都・東京の国際空港へ向け、滑走路・ターミナルビルなどの建設が動き出した。
 国際路線に伴う14施設は、総延べ床面積約43万4,299平方メートルにおよび。全日本空輸(ANA)の格納庫増築工事や国土交通省の無線局舎新築工事など4施設が初弾工事として7月に着工する。
 PFI事業で整備される国際線旅客ターミナルビルは10月、貨物ターミナル施設は08年4月の着工予定。09年12月末の全体完成となっている。いずれも施工者は未定。14施設の詳細は次の通り。

【▽施設名称=(1)建築主 (2)構造・規模 (3)設計者 (4)着工時期 (5)完成時期】
▽国際線旅客ターミナルビル=(1)東京国際空港ターミナル(日本空港ターミナルビルなどによるHKTグループによるPFI事業)(2)S・SRC造、地上5階・延床15万5,045(3)梓設計(4)07年10月(5)09年9月
▽供給処理施設棟=(1)同 (2)S造、地上3階・延床5,329(3)同 (4)同 (5)同
▽空港利用者用駐車場=(1)同 (2)S造、地上6階・延床6万7,705 (3)同 (4)同 (5)同
 ▽東京国際エアカーゴターミナル貨物上屋1=(1)東京国際エアコーゴターミナル(三井物産グループのPFI事業) (2)S造、地上4階・延床5万1,736 (3)久米設計 (4)08年4月 (5)09年9月
 ▽東京国際エアカーゴターミナル貨物上屋2−N=(1)同 (2)S造、地上2階・延床1万9,990(3)同 (4)同 (5)同
 ▽東京国際エアカーゴターミナル貨物上屋2−S=(1)同 (2)S造、地上2階・延床1万5,399(3)同 (4)同 (5)同
 ▽東京国際エアカーゴターミナル貨物上屋3=(1)同 (2)S造、地上3階・延床4万8,855 (3)同 (4)同 (5)同
 ▽東京国際エアカーゴターミナル整備棟=(1)同 (2)S造、地下1階地上3階・延床2,300 (3)同 (4)同 (5)同
 ▽ANA新整備棟=(1)全日本空輸 (2)S・SRC造、地下1階地上5階・延床2万7,000 (3)日建設計 (4)07年11月 (5)09年3月
 ▽ANA機体メンテナンスセンター増築改修=(1)同 (2)S・RC造、地上3階・延床3,144(全体で7万3,674) (3)梓設計 (4)07年7月 (5)09年12月
 ▽東京新第2号格納庫増築改修=(1)同 (2)S・RC造、地上3階・延床2万4,200(全体9万7,874) (3)同 (4)07年7月 (5)09年12月
 ▽東京国際空港第2ASDE局舎棟=(1)国土交通省東京航空局 (2)S・RC造、地上2階・延床140 (3)丸川建築設計事務所 (4)07年7月 (5)08年3月
 ▽東京国際空港第1ASR/SSR局舎棟=(1)同 (2)S・RC造、地上2階・延床536 (3)同 (4)同 (5)同
 ▽CIQ棟=(1)同 (2)S・RC造、地上7階・延床1万2,915 (3)梓設計 (4)08年4月 (5)09年9月

 
 
   
 
06暦年の地区別鉄骨需要量737万トン(前年比1.2%増)
関東・近畿地区が大幅に減少、6地区で2桁増
 

 

 国土交通省の建築着工統計から推定した06暦年(1月〜12月)の年間鉄骨需要量は約737万トンになり、前年の約728万トンと比べ約1.2%の微増であった。地域別需要量は次の通り(カッコは前年比)。
 北海道地区=24万トン(17.2%増)、東北地区=48万トン(0.6%増)、関東地区=209万トン(9.5%減)、甲信越地区=31万トン(4.3%増)、北陸地区=23万トン(10.0%増)、中部地区=134万トン(10.1%増)、近畿地区=112万トン(6.0%減)、中部地区=47万トン(12.2%増)、四国地区=24万トン(11.5増)、九州・沖縄地区=85万トン(15.0%増)。前年比で2桁増は6地区あるものの関東と近畿地区が10%前後減少している。このことは、東京・大阪以外の府県が大きく減少しているためである。
 また、地区別の全国シェアでみると。関東地区=28.3%(31.7%)、中部地区=18.2%(16.7%)、近畿地区=15.2%(16.3%)、九州・沖縄地区=11.5%(10.1%)、東北地区=6.5%(6.5%)、中国地区=6.4%(5.8%)、甲信越地区=4.3%(4.1)、四国地区=3.3%(3.0%)、北海道地区=3.2%(2.8%)、北陸地区=3.1%(2.9%)。順位は北海道と北陸が入れ替わった以外は同じ順位になった。