QCC ニュース (2007年6月5日号)
 
     
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新しい時代のファブ支援組織が誕生!
鉄骨構造技術支援協会(SASST)
= 好評 会員募集中 =

 

 

 建築系大学教授・名誉教授、大手設計事務所・ゼネコンなど構造技術に精通した学術・専門家よる「鉄骨何でも相談」が気軽にできる「建築鉄骨構造支援協会」(SASST)が4月1日から発足しました。
 中堅ファブが、鉄骨ディテールや品質基準などで、設計事務所や建設会社から無理・難題を押し付けられ困っている場合、SASSTのURLサイトを通し、Eメールで質問し、前述の支援スタッフが署名入り文書で解答する「リアルタイム相談」などがあります。
 さらに、技術コーナーの「鉄骨Q&A」や会員相互による情報交換の場である「会員広場」、建築材料・副資材などの「技術・商品紹介」などファブの支援を行っていく鉄骨技術支援としては唯一の団体です。
 現在、全国ファブを対象に会員募集を行っています。お気軽にお問い合わせください。

 *建築鉄骨構造技術支援協会のURLサイトは http://www.sasst.jp

 
 
   
 
東京駅丸の内駅舎復元工事の30日に起工式
総事業費500億円、竣工は11年度末
 

 

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は5月30日「東京駅丸の内駅舎保存復元工事」の起工式を東京・千代田区の現地で執り行った。
 赤レンガ駅舎を現状の2階建てから辰野金吾が設計した3階建てに復元し、屋根形状も左右の三角屋根を創建時の丸ドーム屋根に戻すことがメーンプロジェクトになる。同工事は1945年の東京大空襲でドーム部分などが焼失した駅舎を復元し、駅舎真下に地下躯体を新設する。総事業費は約500億円。
 復元工事の設計は、JR東日本工事事務所・東京電気システム開発工事事務所・ジェイアール東日本建設設計事務所・ジェイアール東日本コンサルタンツのJV。施工は、鹿島・清水・鉄建のJV。復元構造はS造・RC造、一部S造・SRC造、地下2階・地上3階建て、延べ床面積約4万3,000平方メートル。
 2011年度末には赤レンガ駅舎が再び現すことになる。すでに丸ビル、新丸ビルの建替え竣工に続いて東京駅を中心に大手町・丸の内・有楽町に超高層ビルによって再整備され、新たなビジネス街に加え、有名ブランドによるショッピングやレストラン街の一大繁華街に変貌していくことになる。
 東京駅を完成当時に復元するとともに周辺再整備には、「首都・東京にふさわしい玄関口」にするため、日本都市計画学会、東京都、JR東日本ら関係機関による研究会(委員長・伊藤滋慶応大学大学院教授)で、周辺土地利用のあり方や事業手法について検討してきたこともあって、東京駅部分の容積率は現行では900%あり、駅舎復元でも600%以上容積率が余ることから、この容積率を特例容積率移転制度の活用を図って、丸の内周辺の総体的な再整備事業に寄与することになる。


行幸通りから見た東京駅丸の内駅舎

 
 
   
 
06年度の建築鉄骨需要量は732万4,500トンの微増
SRC造は約16%増の31.6万トン規模に回復
 

 

 国土交通省が集計した06年度(06年4月−07年3月)鉄骨需要量はSRC造31万5,850トン、S造700万8,700トンで、期待していた需要量を下回わって約732万4,500トンの微増であった。
 06年度の建築着工面積は1億8,761万平方メートルで、前年比で約1%増と微増ながら5年連続の増加となった。このうち鉄骨系はSRC造が約6,321.7万平方メートル(同15.9%増)で2桁増となった。
 一方のS造は700.8万平方メートル(同0.1%増)と僅かながらの増加となった。
 この結果、06暦年の737万トンを下回る実績になった。暦年比で5万トン以上下回ったのは、07年1月から3ヵ月連続で60万トン割れになったことにある。
 60万トン割れの要因は、昨年秋と今春の鋼材高騰による一時的な鉄骨造回避の現象とみられているが、この回避現象が長引くようであれば07年度鉄骨需要量の前年実績割れも懸念されるが、ミルメーカーの予測では760−770万トンの強気見通しもあってファブ業界はもとより、関連業界筋は楽観視されている。 

 

06年度の推定鉄骨需要量

年/月度 全着工面積 前年比 SRC造 前年比 S造 前年比 鉄骨系合計
18/4   16,759,000 6.9   31,650 97.6   618,100 -0.4   649,750
5   16,313,000 4.1   38,650 110.8   583,100 -2.6   621,750
6   17,028,000   -2.4   22,150 32.7   620,400 -10.9   642,550
7   16,079,00   -3.9   21,250 -14.5   626,600 11.9   647,800
8   16,948,000 2.9   19,400 -23.2   658,900 5.7   678,300
9   16,561,000 6.4   23,350 5.5   626,700 14.7   650,050
10   16,115,000

-4.6

  23,250

-40.0

  581,900 -4.9   605,150
11   16,082,000 2.5   33,900 75.8   588,400 3.2   622,300
12   15,673,000 10.3   27,700 159.4   610,900 6.6   638,600
19/1   13,114,000 -1.4   19,350 -31.9   535,300 2.0    544,650
2   13,258,000 -3.8   32,750 2.1   507,700 5.3   540,450
3   13,681,000 -3.8   22,450 33.8   460,700 -12.4   483,150
合計   187,611,000 0,1   315,850 15,7   7,008,700 0.1   7,324,550
*統計資料は国土交通省発表の「建築着工統計調査報告」に基づく推定需要量

 

 
 
   
 
大手ゼネコン5社の06年度決算
売上高は全社1兆4,000億円超に
 

 

鹿島、大成建設、清水建設、大林組の上場大手ゼネコン4社は、07年3月期の連結決算を発表した。民間工事部門の増勢基調と海外工事の業績向上に支えられ、売上高は4社そろって1兆5,000億円を超えた。
未上場の竹中工務店(06年12月期)は1兆4,000億円を超えており、大手ゼネコン5社は建設市場の厳しい中にもかかわらず健闘した業績となった。
08年3月連結決算予想は、鹿島、大成建設、清水建設、竹中工務店が前期比を下回るもので、経常利益や受注高は5社ともマイナスを予想していることから建設需要の厳しさを予測している。

大手ゼネコン5社の2007年3月期連結決算
下段は08年3月期予想、単位:億、%、▲マイナス

会社名 売上高 営業利益 経常利益 最終利益 受注高 完工利益率
鹿島 18,914
(6.5)
555
(▲0.4)
587
(6.1)
414
(84.1)
13,878
(1.0)
7.1
(9.1)
18,500
(▲2.2)
430
(▲22.5)
430
(▲26.8)
320
(▲22.8)
12,850
(▲7.4)
 
大成建設 18,733
(7.4)
576
(4.5)
556
(0.5)
262
(▲7.5)
15,139
(7.0)
6.3
(7.4)
18,500
(▲1.2)
590
(2.3)
500
(▲10.1)
240
(▲8.5)
13,800
(▲8.8)
 
清水建設 16,540
(10.3)
508
(▲6.6)
487
(▲6.0)
256
(▲6.0)
14,910
(9.0)
6.6
(7.0)
15,800
(▲4.5)
525
(3.3)
480
(▲1.6)
280
(9.3)
14,680
(▲1.5)
 
大林組 15,679
(6.2)
475
(1.9)
533
(4.8)
406
(17.9)
12,531
(▲3.6)
6.7
(7.5)
16,800
(7.1)
400
(▲15.9)
430
(▲19.4)
240
(▲41.0)
11,700
(▲6.6)
 
竹中工務店 14,224
(12.2)
378
(26.6)
455
(13.5)
274
(40.0)
10,941
(11.4)
6.4
(6.5)
12,800
(▲10.0)
380
(0.4)
430
(▲5.6)
230
(▲16.3)
9,700
(▲11.4)
 

*竹中工務店は06年12月期連結決算
*カッコ内は前期比(完工利益率のみ前期比)
*受注高、完工利益率は単独数値