QCC ニュース (2007年8月5日号)
 
     
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鉄骨柱材コラム200角以下の小径もBCR化
06年度の生産量はBCR60万、BCP22万トン

 

 

 建築鉄骨の柱材である冷間成形角形鋼管(コラム)の小径コラムのBCR国土交通大臣認定取得に向けた動きが進んでいる。
 阪神大震災以降の鉄骨建築物に対する耐震性、安全性の重視から、柱材に使用されるBCR(ボックス・コラム・ロール)、BCP(ボックス・コラム・プレス)化が進んでいるが、低層建築に採用されている150ミリ径や175ミリ径の小径コラムのBCR認定化を求める声が高まっていることから、200ミリ以下の認定申請の動きが出てきている。このサイズにはJIS規格製品のSTKR400、同490が使用されているが、BCR化によってSTKRの需要が激減するものと思われる。
 コラム認定製品は、SN材(建築構造用鋼材)を使った<1>BCR295は200×200ミリ(径)×6ミリ(板厚)〜550×550ミリ×22ミリ。また、<2>BCP235、<3>325は300×300ミリ×9ミリ〜1000×1000ミリ×40ミリ。<4>BCP325T(高性能鋼材)は300×300ミリ×12ミリ〜1000×1000ミリ×40ミリの4種類認定に分けられている。
 小規模建築物の柱材に使用されるサイズの100〜175ミリでは主にJIS材のSTKRであるが、このほど日本鉄鋼連盟の製品規定を変更し、200ミリ以下をBCR化に向けて性能評価の取得作業を推進してきたこともあり、小径コラム認定化が具体的になってきた。
 コラム06年度生産量は、BCRが約60万トン、BCPが約22万トンの82万トン規模と年々需要が回復している。高層公共建築やオフィスビルの柱材の4面プレート・ボックスからBCPコラムに移行したこともあり、この数年の需要増で20万トンを超え、昨年22万トンで今年は24万トン超と予測されている。
 一方、BCRは大型ショッピングセンター、大規模な物流センター・倉庫施設、3階〜6階建て高層工場棟などの旺盛な需要が続いており、70万トン規模へと増産傾向にある。こうした背景もあって、BCRメーカーは付加価値の高い小径コラム認定へ意欲的になっており、すでに認定申請をしたメーカーもあり、小径コラムの認定化時代を迎えることになる。
 建築鉄骨750万トンの約3分の1を占める250万トンがコラム柱・H形梁構造の鉄骨と言われている時代。その柱材が全て認定製品化することで、耐震性、安全性がますます確保しやすくなると思われる。

 
 
   
 
UAE・ドバイに建設中の超々高層ビルの
「ブルジュドバイ」は800m以上になる
 

 

 「世界のタワークレーンの3分の1がドバイに集まっている」と言われるほどの建設ブームが続いている。ドバイはアラブ首長国連邦(UAE)西側の都市で、埼玉県ほどの面積に情報・通信・金融・スポーツ施設など進行中のビックプロジェクトが目白押しである。
 「世界一や世界初はドバイでつくられている」と言われてもいる。やしの木や世界地図をモチーフにした人工島が4ヵ所もつくられ、超高層住宅やホテルの一大リゾートがつくられ、世界一大きいジョッピングモール「ドバイモール」や滑走路が並列に6本持つハブ空港にド肝が抜かれる。
 世界地一の中でも高さが800メートル以上なのか1,000メートルになるのか建築主が発表しないため、高さが分からない超々高層ビル「ブルジュドバイ」は、台北の「TAIPEI101」(高さ509メートル)を抜いて、ドンドン空に伸びている。
 この超々高層ビルは、設計は米国SOM(スキッドモア・オウィンスグス・アンド・メリル=東京ミッドタウンを設計)、プロジェクトマネジメントは米国ターナー・コントラクション、建築施工は韓国サムスン(三星建設)・ベルギーのベシックス・UAEアラブテックのJV。
 耐震強度よりも風荷重に重点が置かれ建築構造は三脚錐。三本の翼棟で上部層へ上がるほどセットバックし、収束するラセンのようなデザイン(ねじれ草のような形状)。154階まではRC造で、それ以上はS造となっている。100年以上の耐用年数で、25階毎に避難所が設けられ、最高速度を秒速18メートルのエレベーターが設置される。建設費は約1,100億円と言われている。因みに森ビルが上海で建設中の「上海環球金融中心」ビルは492メートルで約1,150億円である。

 
 
   
 
ゼネコン大手5社の06年度の海外売上高は6220億円
07年度予測は国内売上の約10%の7600億円規模か
 

 

 ドバイの建設需要に応え、わが国の大手設計事務所、大手ゼネコンや建築設備の進出には目覚しいものがあります。オフィスビル、ホテル・住宅、ショッピングセンターなど超高層・大規模建築物、高速道路・鉄道など交通アクセス網に加え、人工島・港湾・空港施設建設にも日本の建設技術が高い評価がされています。国内建設需要52兆円時代にあって、大手ゼネコンの活路は海外戦略といわれ、年々海外売上高は増えています。
 06年度大手5社の海外売上高は約59億5,200ドル(6,220億円)と、国内売上高の約7.4%を占めています。今年はさらに増え、国内売上高の約10%の7,600億円規模になるものと思われる。
 Engineering News-Record(エンジニアリング・ニュースレコード)06年8月21日号の資料では、06年度大手5社の海外売上高は下記の通り。

鹿島 18億8,200万ドル(約2,070億円)
大成建設 13億6,000万ドル(約1,496億円)
大林組 15億5,100万ドル(約1,706億円)
清水建設 10億4,700万ドル(約1,152億円)
竹中工務店 12億2,100万ドル(約1,333億円)
 
(注/為替レートは1ドル=110円換算)