QCC ニュース (2008年7月5日号)
 
     
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建設投資 07、08年度とも50兆円割れ
GDP比10%切る 改正建基法の悪影響

 

 

 国土交通省がこのほど発表した07年度の建設投資見込みは、85年以来22年ぶりに総額(名目ベース)が50兆円を割り込んだ。06年度比6.2%減の48兆6,700億円としている。
 GDP(国内総生産)に占める建設投資の割合も、07年度は9.4%と千代憂さ開始以来はじめて10%を切る見込み。改正建築基準法などが影響したものとみられるが、08年度見通しも総額50兆円の回復はないものとみられ、景気下振れや住宅市場の冷え込み、公共事業減少などの影響で、建設投資の回復基調には至らないとみられている。
 建設投資のピークは92年度の総額84兆円。民間非住宅建設費(建築・土木)は29兆円、民間住宅建設費23兆円、政府建設費(建築・土木)32兆円。07年度との対比では総額で42%減少。民間非常宅建設費52%減少、民間住宅建設費26%減少、政府建設費44%減少と
大幅減となっている。
 90年度から96年度までは80兆円前後で推移し、97年度の75兆円からは毎年前年度を下回り、02年度は57兆円、03年度54兆円、04年度53兆円、05年度52兆円、06年度52兆円と50兆円台ベースで推移してきている。この規模は、80年度49兆円から85年度50兆円と6年間続いた時期に戻った。

 
 
   
 

一級建築士試験08年受験者4,000人増

 

 

  2008年一級建築士試験への申込み数が前年に比べ約4,000人増加の6万人以上になっている。今年11月28日に施行される改正建築士法に伴い、09年の試験内容や手数料が変更されることから、従来試験への駆け込み受験と指摘されている。
 国土交通省・住宅局建築指導課は、受験者の増加要因のひとつに09年試験から義務付けられる実務経験審査の第三者証明を挙げている。08年試験の受験申請をパスしていれば、09年の申請は免除される。
 また、改正建築士法では新たに創設された設備設計一級建築士の資格を確保するため、08年試験から4年以上の実務経験がある建築設備士が受験資格に追加されたことも受験増加を後押ししている。

 
 
   
 

4月の鉄骨需要量は52万3,950トン

 

 

 国土交通省調査の4月建築着工統計によると、全着工面積は前年同月比5.3%増(前月比12.5%減)の1,396万2,000平方メートルとなった。前月比では2ヵ月連続の増加となったが、前年同月比では15ヵ月連続の減少。まだまだ改正建築基準法の影響が響いている。
 鉄骨系着工面積では、S造が前年同月比5.8%減(前月比3.3%減)508万5000平方メートルの50万8,500トン、SRC造は同51.8%減(同54.8%減)30万9000平方メートルの1万5,450トン。鉄骨需要量合計で約52万3,950トン(前年同月は約57万トン)。

 
 
   
 

中小物件24−28万円、大型物件30万円超の高値でも採算割れ
= 日経新聞が鉄骨ファブ業界の苦境を紹介 =

 

 

 日本経済新聞で、珍しく鉄骨ファブリケーター業界の苦境を紹介しているので引用する。見出しは「鉄骨加工業者 三重苦に揺れる」と題し、<加工賃の上昇頭打ち、鋼材調達難や需要減も深刻>の副題で、4段見出し7段記事の掲載になっている。

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 建築物の骨組みを加工する鉄骨加工業者(ファブリケーター)が「三重苦」に見舞われている。急激な鋼材高が収益を圧迫しているほか、鋼材の調達難や中小建設物件の需要減退も深刻になってきた。受注単価はバブル期以来の水準に上がったものの、加工業者の経営基盤は揺らいでいる。
 鉄骨加工業者はH形鋼や大径角形鋼管(コラム)を仕入れ、鉄骨を組み立てゼネコン(総合建設会社)などに供給する。受注単価は、東京の中小物件でトン24万−28万円程度、大阪でも20万円台が中心だ。大型物件では現在30万円を超え、バブル好況期だった1989−91年以来の高値となった。
 未曾有の鋼材高が鉄骨単価を押し上げた。H形鋼やコラムの価格が年初から5割前後上昇したほか、ボルトや溶接ワイヤなど副資材も値上がりした。かつて値下げを強く求めてきた大手ゼネコンも「ある程度の値上げはやむを得ない」と理解を示す。
 だが、加工業者の表情はさえない。受注単価に占める材料費の比率が高まるばかりで、労務費など加工賃部分の上昇が頭打ちとなっているためだ。鉄骨トン当たりの材料費は16万−18万円程度とみられ、受注単価に占める比率は6−7割に達する。昨年までは材料費と加工賃の比率はほぼ五分五分で、バブル期は加工賃の方が高かった。(後略)

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 後半は、バブル期との比較と加工賃の違いを指摘。さらに溶接技能者不足や鋼材調達難に伴う商談の遅れ、工期遅延問題をファブ経営者の談話を挿入している。改正建基法施行によって建築着工遅れが鉄骨需要を642万トンの前年比12%減少や銀行融資の厳しさで結んでいる。