日本経済新聞で、珍しく鉄骨ファブリケーター業界の苦境を紹介しているので引用する。見出しは「鉄骨加工業者 三重苦に揺れる」と題し、<加工賃の上昇頭打ち、鋼材調達難や需要減も深刻>の副題で、4段見出し7段記事の掲載になっている。
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建築物の骨組みを加工する鉄骨加工業者(ファブリケーター)が「三重苦」に見舞われている。急激な鋼材高が収益を圧迫しているほか、鋼材の調達難や中小建設物件の需要減退も深刻になってきた。受注単価はバブル期以来の水準に上がったものの、加工業者の経営基盤は揺らいでいる。
鉄骨加工業者はH形鋼や大径角形鋼管(コラム)を仕入れ、鉄骨を組み立てゼネコン(総合建設会社)などに供給する。受注単価は、東京の中小物件でトン24万−28万円程度、大阪でも20万円台が中心だ。大型物件では現在30万円を超え、バブル好況期だった1989−91年以来の高値となった。
未曾有の鋼材高が鉄骨単価を押し上げた。H形鋼やコラムの価格が年初から5割前後上昇したほか、ボルトや溶接ワイヤなど副資材も値上がりした。かつて値下げを強く求めてきた大手ゼネコンも「ある程度の値上げはやむを得ない」と理解を示す。
だが、加工業者の表情はさえない。受注単価に占める材料費の比率が高まるばかりで、労務費など加工賃部分の上昇が頭打ちとなっているためだ。鉄骨トン当たりの材料費は16万−18万円程度とみられ、受注単価に占める比率は6−7割に達する。昨年までは材料費と加工賃の比率はほぼ五分五分で、バブル期は加工賃の方が高かった。(後略)
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後半は、バブル期との比較と加工賃の違いを指摘。さらに溶接技能者不足や鋼材調達難に伴う商談の遅れ、工期遅延問題をファブ経営者の談話を挿入している。改正建基法施行によって建築着工遅れが鉄骨需要を642万トンの前年比12%減少や銀行融資の厳しさで結んでいる。 |