QCC ニュース (2008年8月5日号)
 
     
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建築鉄骨需要量は回復基調に
6月の鉄骨需要量は57万3,550トン

 

 

 国土交通省調査の08年6月建築着工統計によると、全着工面積は1,442万平方メートル(前年同月比29.0%減)となった。新設住宅着工戸数は10万0,929戸(同16,7%減)で12ヵ月連続前年比割れでとなった。また、建築確認交付件数は5万3,696件(同8.1%減)と、改正建築基準法の影響が響いているが、来月から前年比増になると予想される。
 鉄骨系着工面積では、S造が前年同月比38.4%減(前月比9.0%増)550万7,000平方メートルの55万7,000トン、SRC造は同45.7%増(同32.8%増)91万4,000平方メートルの4万5,700トン。鉄骨需要量合計で約57万3,550トンと3月以来4ヵ月連続50万トン台を推移し、60万トン台への回復の兆しが強い。

07年6月−08年6月まで 鉄骨需要量の推移 (国土交通省調べ)

07年6月−08年6月まで 鉄骨需要量の推移 (国土交通省調べ)

 
 
   
 

住宅・事務所・工場・倉庫建設が2桁増
建設経済研究所の08年度需要見通し

 

 

国土交通省の所管である建設経済研究所の調査による08年度建設投資予測を発表した。それによると、建設投資額は前年比2.3%増の50兆5,700億円の見通し。政府建設投資は引き続き減少するものの、前年度落ち込んだ住宅投資が回復し、民間非住宅建設投資も増加することから全体では増加となる見通しである。
 08年度の建設投資内訳は、政府建設投資が前年度比4.3%減の16兆9,900億円、民間住宅投資は同9.4%増の18兆2,700億円、民間非住宅建設投資は同2.2%増の15兆3,100億円を予測している。非民間住宅建設投資のうち、鉄骨工事に関する民間建築投資は前年度比1.7%増の9兆6,500億円が見込まれている。建築着工床面積は6,614万平方メートルで前年度比14.9%増と予測され、建築確認の遅れから回復するとみられている。
 主な建築種別では、事務所が前年度比19.9%増の754万平方メートル、店舗が同11.2%減の1,141万平方メートル、工場が同24.1%増の1,494万平方メートルとなっている。事務所、工場は前年度大幅な落ち込みもあって、その反動から20%前後の伸びとなったが、店舗は前年度14%増に対して11%以上の減少を予測している。また、倉庫が同16.8%増の924万平方メートルの見込みで、店舗以外は2桁増となる。
 同研究所の見解は「08年度は輸出が増か基調で推移するものの、企業収益の弱含み、設備投資の横ばいなどマイナス要因が顕在化しつつある。建設投資では、改正建築基準法の影響も収束し、民間住宅投資が顕著なことから、再び増加に転じると予測される」と、住宅建設増が呼び水にし回復基調にあることを強調する。

 
 
   
 

JSCA 「文科省の小中学校耐震化約1万棟」で提言
発注・報酬や専門家起用など改善策が必要

 

 

 文部科学省は、中国・四川大地震を教訓として成立した改正地震防災対策特別措置法によって、大規模地震で倒壊の危険性が高い小中学校施設1万0,656棟の耐震改修(工事費試算約1兆円)を「原則3年で耐震改修に取り組んでほしい」との渡海紀三朗前文部科学大臣から地方自治体に要請したことに対して、このほど日本建築構造技術者協会(JSCA)は建築構造からの問題点と対策を提言している。
 耐震診断・改修業務は、新建築物を設計する場合と比較し、対象建築物固有の技術的問題があって、一律的に発注した場合、受託した設計事務所とのミスマッチなどから工事着手できないケースがある。また、耐震診断では意匠設計事務所を経由して構造設計事務所に下請け発注されるケースが多く、適正報酬を下回る問題が起きやすい。さらに、改正建築基準法施行後、構造計算業務や適判業務などによる多忙が続き、低報酬の耐震診断を受託できる状況にないと、指摘している。
 JSCAは、現状の打開策として@一定以上の難易度の高い耐震診断は構造専門家(企業組織)に義務付け、再委託は原則禁止するA耐震診断等の報酬は技術的難易度に応じたレベルに引き上げるB耐震診断判定委員会などの体制を再編成し、場合によっては(構造専門家らの)出向者を中心に専門機関を新設する――など抜本的な対策が必要と定見する。

 
 
   
 

研修生面談を兼ねたベトナム視察団員募集
日越溶接技術交流センター

 

 

 ベトナム中部カンナム省立カンナム職業訓練専門学校で日本語と溶接技能訓練コース(6ヵ月単位)を、昨年10月から技術・資金支援してきた溶接関連技術者で組織する日越溶接技術交流センター(略称=JVWC、松崎博彦会長)を6月14日に設立した。すでにNPO法人の申請を神奈川県に受理され、9月中旬に認可される模様。
 今年3月に卒業した第一期生(31人)のうち、17人の研修希望者を斡旋する送り出し機関と受入れ機関が整備され本格的な活動に入った。日本側の受入れ機関は、インターネット協同組合が当たり、研修条件や来日日程、面談などの説明についてJVWC事務局を通じ、受け入れ希望企業を訪問・説明する。
 溶接技能訓練コースは、日本から派遣した講師がJIS基本級を目標に週6日間指導。日本語教育は現地日本語教育学校と提携し、日本語検定2級を目標に週3日間の講義を受けている。
ボランティアで1年間指導してきた岩間裕一講師は「ベトナム人は人懐こく、器用で真面目。したがって溶接技能習得が早く、勤勉なため日本人経営者に歓迎される。ベトナムは対日感情が良く来日希望者が多い。また、女性の溶接希望者が多いのも特徴」と語り、日越溶接交流が盛んになると示唆する。
 JVWCは定期的にベトナム視察を企画しているが、今夏、第1回目の受け入れ希望企業などを対象にし、8月31日からベトナム視察を行い、9月1日・2日にわたり、カンナム職業訓練専門学校において、研修生と保護者との面談会を計画している。

 参加希望者は、日越溶接技術交流センター(本部=川崎市川崎区本町2−19 日本溶接技術センター内、事務局=横浜市栄区飯島町1879−152 電話045−892−0601 FAX045−892−0842 ケータイ090−1992−9830 事務局長=三宅紘一まで)