QCC ニュース (2008年10月5日号)
 
     
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8月分の鉄骨需要量55万7,900万トン
S造53万8トン、SRC造2万7,900トン

 

 

 国土交通省が発表した8月分の建築物着工統計によると、全着工床面積では1,430万6,000平方メートルで、前年同月比45.7%増となったものの前月比では1.3%減。対前月比では4ヵ月ぶりの減少となった。
 構造別着工面積から推定する建築鉄骨は、鉄骨造(S造)では530万平方メートルの48.2%増(前月比11.4%減)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)は55万8,000平方メートルの56.8%増(同41.8%増)となった。
 推定鉄骨需要量では、S造53万トン、SRC造2万7,900トンの合計55万7,900トンの前年同月比48.6%増。改正建築基準法の施行(07年6月)による需要減少の反動から1.5倍近い増加になっているものの、1−8月平均53万3,200トンの暦年ベースでは640万トン。4−8月平均56万0,500トンの年度ベースでも672万6,000トンと700万トン台を確保するには下期の大幅な需要量に期待するしかない。

07年7月−08年7月まで 鉄骨需要量の推移
07年7月−08年7月まで 鉄骨需要量の推移
(国土交通省調べ)

 
 
     

鉄骨建築物の中・小規模物件は減少傾向続く
20年前比で1000トン以上物件は5%超増加

 

 

 昨年6月に施行した改正建築基準法によって、建築需要は大きく減少したため建築関連業界は未曾有の打撃を受けたまま1年余り過ぎた。回復の兆しを目前にして鋼材高騰、景気後退による影響が鉄骨建築物需要傾向を変えている。
 国土交通省調査の建築物着工統計によるS造(鉄骨造)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)の延べ床面積の推移をみると、中小物件の減少傾向が続いている。
 1988年度と07年度と対比すると、延べ床面積3,000平方メートル以下(S造鉄骨約300トン、SRC造鉄骨約150トン)は64%減、1万平方メートル以下(S造同1,000トン、SRC同500トン)は47%減になっている。1万平方メートル以上は5%強の増加となっている。
 この20年間は鉄骨需要のピーク(約1,230万トン)から年々下降し、07年度は約642万トンと約半分の48%に減少しているが、1万平方メートル以上の物件は約20%減である。このことは、大型物件は比較的安定した需要を維持しているものの、中小物件は景気に影響され易いことが挙げられる。
 大型物件は、首都圏・近畿圏・中部圏の再開発計画のほか、大規模工場・ショッピングセンター・物流拠点(配送・倉庫)、空港ターミナルなど大スパン建築物、事務所ビル・文教施設・病院・ホテルなど高層・重厚建築物によって安定継続している。ちなみに、90年度の1万平方メートル以上の物件比率は19%、07年度では33%と14ポイントも高くなっている。
 一方、小規模工場や店舗・住宅など需要層の多い3,000平方メートル以下の建築物は景気と工事単価の変動に影響されるため需要維持が難しい。鉄骨建築物の裾野が広かった中小物件の減少傾向は、小規模ファブの仕事量に影響し、過度な受注競争からくる低単価問題など古くて新しい課題に直面することも予想される。

 
 
     

10月1日、松下電器産業が「パナソニック」に社名変更
四半世紀をかけNationalからPanasonicへ

 

 

 本日、新たに。パナソニック株式会社です。10月1日の新聞に掲載された、旧松下電器産業の広告。
 Panasonicが創るのは、くらしを輝かせる「アイディア」です。私たちはいつも新たな発想…、とコピーは続きますが、松下電器産業が「National」から「Panasonic」ブランドに移行するためには膨大な宣伝予算を使ったことは当然ですが、その期間は実に四半世紀以上になります。
 1983年秋、松下電器産業の広報宣伝担当者はが「実は当社のNationalをPanasonicになります。当面、両方のブランドを使いますが、順次移行していきます」と内々の話を聞かされた。英語のNationalは、国民、国家、民族であり、一企業のブランドとしては世界に通じないとの見解からPanasonicに変えるというものであった。
 あれから松下電器産業は製品別・関連会社別などさまざまなカタログや広告宣伝に、National(ナショナル)があったり、Panasonic(パナソニック)があったり、混在しながらも徐々に移行してきた。年配者は松下電器。団塊の世代はナショナル、若者はパナソニックとそれぞれ温度差はあっても、この数年はどの層でもPanasonic(パナソニック)が極自然に受け入れられるようになっていた。そしてそのブランドが社名までになった。
 世界に受け入れられるブランドにするには、実に四半世紀をかけて続けてきた根気と努力には感嘆のほかありません。日本人か誇れる世界のブランド「Panasonic」に期待します。