QCC ニュース No.114号 (2009年7月5日号)
 
     
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5月の鉄骨需要量 前年比46.9%減
28万0,950トンの記録的な落ち込み

 

 

 国土交通省が31日に発表した建築物着工統計によると、5月の建築物合計は8,823万平方メートル(前年同月比34.0%減)の大幅減で、着工延べ面積では7ヵ月連続減少になっている。
 建築主別では、公共建築物が625万平方メートル(同55.2%増)、民間建築物は8,198万平方メートル(同36.8%減)と民間需要が大きく落ち込んでいる。
 用途別では、居住建築物(マンション・住宅など)は、5,823万平方メートル(同28.0%減)、非居住建築物(ビル・工場・店舗など)は、2,991万平方メートル(同43.2%減)で、非居住建築物の減少率が大きい。
 構造別では、鉄骨建築物は、S造は2,633万平方メートル(同47.9%減)、SRC造が353万平方メートル(同48.7%減)となり、S造、SRC造とも3ヵ月続いての大幅な落ち込みとなった。ちなみにRC造は1,936万平方メートル(同30.2%減)、W造は3,863万平方メートル(同19.7%減)の大幅な減少になっている。
 鉄骨需要換算では、S造は26万3,300トン、SRC造が1万7,650トンの鉄骨合計が28万0,950トン(同46.9%減)になり、30万トンを割り込み記録的な落ち込みとなった。この先の需要予測が全く立たないため、ファブ業界に与える影響は計り知れない。

 

 
 
     

月面に日本面積11倍の太陽電池を設置
清水建設の宇宙未来構想「ルナ・リング」

 

 

 地球温暖化対策として太陽熱発電・風力発電が推奨されているが、このほど清水建設が発表した構想にはド肝を抜くものである。月面を太陽電池パネルで一周し、その電力をマイクロ波やレーザー光に変換して地球に送信するもので、人類が必要とするエネルギー約220テラワットを賄えるだけの発電能力を有する。2035年以降を想定した宇宙未来構想「月面太陽電池LUNA RING(ルナ・リング)」である。
 同構想は、月の赤道上を幅400キロメートルの太陽電池パネルを月面一周(1万キロメートル)に敷き詰め、約440万キロ平方メートル(日本の約11倍の面積)となる。発電量220テラワットのエネルギーは、年間の石油換算で17億toe(1toeは石油1トン)。また、原子力発電所では約1万3,000基分の発電量に相当する。
 月面からマイクロ波、レーザー光によって送信。地球上に21キロメートルのアンテナで受信し、送電網を通じて世界の各地へ供給する仕組みを提案している。肝心の月面における太陽電池パネルなど発電施設の設備では、地球から資機材調達を減らすため、シリコン、コンクリート、酸素、水などは、月で生産する。同社は「月の土の組成が地球とほぼ同じことから、月の資源を使えば地球と同様の材料生産が可能」としている。
 構想策定には、社内からメンバーを募り、既に1年前にプロジェクトを発足している。技術研究所の宇宙開発事業関連の専門チームを加えた総勢36人が参加している。宇宙開発分野では、1987年に専門組織を発足し、08年に月面赤道の上空高さ1,000メートルに宇宙都市「GREEN FLOAT(グリーン・フロート)」を建設するとした未来都市構想を発表するなど地道に研究を進めてきた。今回の未来構想「ルナ・リング」は第2弾となる。
 同社は、技術ブランドの構築だけでなく、社内の活性化戦略として「将来のアイデアを考え続ける」という。次の構想も研究中である。今回の構想は、9月に京都大学で開催される宇宙科学技術連合講演会で発表される。

 
 
     

皇居を囲む150m超の高層ビル群
丸の内・大手町は摩天楼回廊

 

 

 東京駅のレンガ建て駅舎の修復工事が進む丸の内側は、東京中央郵便局は「丸の内2丁目計画」(JPタワービル)建設のため解体中であるが、「丸ビル」「新丸ビル」「東京ビル」「明治安田生命ビル」と相次いで建替えられ、高さ規制されていた31メートルから5倍以上のビルに変貌してきている。この4月には「丸の内パークビル」が竣工し、かつて三菱レンガ街だった建物を代表する三菱一号館が復元された。
 丸の内地区の建設計画は、皇居前のパレスホテルの建替え「PFプロジェクト」やJFEビル建替え「丸の内1丁目計画」、東銀ビルディングなど(3棟一体の)建替え「丸の内1−4計画」など150メートルを超える超高層ビル建替え計画が着工する。すでに一部、既存施設解体の工事が行われている。
 一方、大手町地区では、合同庁舎跡地に連鎖型開発の第1次街区「日経ビル」「JAビル」「経団連ビル」の超高層ビル3棟の竣工に次いで、同3棟跡地の第2次街区へのプロジェクトも年内に着工する。この大手町連鎖型再開発は、第3次街区まで計画(玉突き3段階方式)され、13棟以上の超高層ビルで、総延べ床面積では150万平方メートルを超える大規模建替え再開発型プロジェクトである。
 さらに隣接地には、みずほ銀行東京本部ビルなど2棟建替えの「大手町1−6計画」などもあって、大手町地区も超高層ビルへの建替えプロジェクトはこの数年は盛んになる見通しだ。
 皇居を囲む千代田区は、ビジネス街の丸の内・大手町・有楽町・内幸町。官庁街の霞ヶ関、政治の中枢の永田町。南西地区の平河町・紀尾井町・麹町。学生の町神田・飯田橋などとなっている。丸の内・大手町に次いで建設ラッシュは永田町・平河町である。衆・参議院議員会館建替え、キャピトル東急ホテル建替え「永田町2丁目計画」や「平河町2丁目再開発」である。
 神田地区は駿河台の三井住友海上火災ビル建替え「神田駿河台3丁目計画」や御茶ノ水の旧日立本社ビル建替え「御茶ノ水セントラルビル」(森トラスト)の大型建替えプロジェクトが今年内から来春にかけて相次いで着手される。